そもそも私が「裏側」に行くのを選んだのは、
変わらない自分のまま「表」に居る限界を感じたから。
お客様から不審がられるのが一番大きかったけれど、
……おばあさまや仲間たちが老いていくのを見て、
置いてかれる、って感じたのも、ちょっと、あった。
[もしもあの「穴掘りの女王」の噂を聴き拾うことがなければ、今のオクリビの脚は「夜の女王」の盤上にあったかもしれない。「レイ」だったオクリビは立ち位置上、一応は「夜の女王」に救われた側ともいえる。
或いは責任あっての自由を冠した「朝の王」か、はたまたあの男が率いる「BloodSun」か。
「リベリオン」は組織の理念上、譬え「救った側」でも、機械の女の加入はあり得なかったが。]