[ 王が読んだか読まなかったかなどは些末事か。 私は今も変わらず、定期的な派遣任務を受けている。 それだけが事実だ。>>428 王には王の"愛し方"があり 王を愛す人たちの数だけ"愛し子"がいることくらい 側近たる私には理解っているのだ。 それに、"一度反逆の芽を摘んだ"実績のある私なら 隠れ路の鼠を見つけることだって、容易でもあった。 ……不満はないのか、と問われることがあったなら 私は笑顔でこう答えただろうな。 ]