( ………、いいえ。
それは、この機体で生きてきた私を、
この私を受け入れたひとたちを、その想いを、
なかったことに、してしまう。 )
[未だ完全な形の修復には至らない、ツバを付けられた右腕が軽く震える。
この機体もあくまで「つなぎ」と言ってしまえば、それまでではあった、けれども。]
( 「入らなかったからこその今だから」―― )
[いつかのアリシアの言葉>>407が、記憶の中からそのまま思考上に浮かび上がる。
彼女の意思に己もそのまま追従しよう、という訳では無い。
ただ、丁度、自分も同じような想いで生きていたのだとオクリビは思考する。
自分を拾ったリリオの長が受け入れてくれた「この機体」を変えずにこの時まで生きていたことが、その意思>>1:-117のかたち。]