[ 数日後、彼は半信半疑の表情で城に遊びに来た。 ……といっても、城門で戸惑っているところを 兵が『オレの友達』なのを聞き出して オレの元まで連れて来てくれたという経緯だが。 ] よく来たな! 城の中を案内しよう。[ そのときはちょうど、オレも時間があった。 だから、と少年と手を繫ぐオレを見て、 いつものことながら護衛や警備兵は不安そうだった。 安易に信用しすぎだと思われているんだろうな。 でもオレは、敵意のある者ぐらい気付けるよ。 ]