いつかどこかで──会ったかも?
[出会いがいつだったのか、それは大して問題じゃない、とフットマンは言う。
目が合って、数秒思考。話しかけよう!そんな単純な考えで話しかけた
>>339。
打算なんてない。だから、腹の探り合いも起きない。
ただ安酒を一緒に飲んで、フットマンが目の前で肴をとっかえひっかえ。
たまに高い酒を頼んで相手に呑ませようとしたこともあったかもしれないけれど、飲んだか飲まなかったかは彼の自由だ。
──いつだったか、不意に聞かれた。
いつだっていいとも。フットマンは変わらない。
なんの理由もなく、ご機嫌が悪くない限りはね。]
悪くはならねぇんじゃねぇの。
[頬杖を突いたフットマンが、視線の先で陰からこちらを窺うスラムの子どもに気が付いた。恵んでくれそうだと此方に目をつけたのか、はたまた掠め取る機会を窺っているのか。]