[こうして再び「穴掘り帝国」に戻ってきて、真っ先にやること。
トループ内の「亡霊」の状況だとか荒野の軍勢だとか、「夜の女王」や他組織の動向についてだとか、そういった報告はしなかった。
それよりももっと、自分とズィーのふたりにとって、大事なこと。
この話を切り出したのは、ズィーの方が早かったかもしれないが]
―――…私がいなかった間に、
貴女が何を見て、何を聞いて、
何に触れて、何を想ったか、聞かせて。
[彼女が望む「国」の在り方。
彼女が望む「オクリビちゃん」の在り方。
それを知り、向き合おうという意思が、この言葉の内にある。]