[そしてこの時のオクリビはもう、「穴掘り帝国」のためにカタナを振るう「アイドル」の道を断とうと意志していた。
カタナだけではない。ナイフも、手榴弾も、機工の四肢も。
不吉の「鳥」を繰って何かしらの破壊を為すことも。
生身の彼からの「強い」の語に対して彼女がどんな顔をしたか>>292>>354、その始終を見ておらずとも。
お互いの国の“守り方”を語る中で、オクリビの“無茶”>>196の意味を思っていた>>357ことを聞かずとも。
もう判っている。
死に至ることも、怪我をするステージも、望まれていないと>>264
そして解っている。「私は生き続けたい」のだと。
それでも「オクリビが戦う」ことそのものについて、きちんと彼女の言葉で答えを聞こうと意思して、この機械の女はここにいる。
……これについてのズィーの答えが「これまで」の出来事の話の中で語られるなら、オクリビから問う必要は無くなるのだったが。]