ソルティックバースト・ハレミという少女(?)
[チンピラたちが亡霊を取り押さえようとするが、どうやら頭に基幹CPUが搭載されているのは情報通りだったようで。たいして動きを見せないため後は任せても問題ないだろう。
さて助けた少女を見れば、急にキャピッとし始めて……一言で言えば、とても怪しい。
まず、後ろ手に何かを隠している。
そして名前。言い淀んだし、あまり聞き馴染みがなく……でも偽名を使うならもう少し普通な名前にならない?
チンピラに目線をやり、露骨に甘い声を出す少女に目を細める。というか私が年上に見えるの……?]
あー、えっと、ハレミさんはアンドロイド?なのかな?
亡霊を探しに……あの用心棒さん達はマスターさんの雇われって事かぁ。
[いや、無理があるでしょうよ。だって見るからに火力が足りていないし、悲鳴をあげて助けを呼ぶなんて不意に遭遇したとしか思えない。少なくとも、アンドロイドの命令規定を破っていそうな感じ。
じとーっと疑いの目を向けていれば、背後から部下の影。]
『アリシア様、この者……』
[その言葉は、はたして予想出来ていただろうか。確かにフィジシャンさんに襲われて万全には程遠いであろうけど、マフィアのボスがこんな所でこんな態度で自身に接しているとなれば。女の子のフリをするおじさんを見て、ねえ、どんな顔をしたと思う?]