どうしたい……そうね。
まず今のところ出て行く予定は無いわ。おじい様は何か期待していたみたいだけれど。
[公爵の言葉>>#13を思い出す。
私に付き合うとはつまり、トループが外に進出するという意味で。今は国を守りたい私にとって、あまり望ましくない選択肢。]
表に……戻るには随分と顔が売れちゃったけどね。
出来るならそうしたい、とは思っているわ。
[これまで店でやりとりをした相手には、裏の住人も数多くおり。
これまで通りのやり方を受け入れてもらえるか、不安で仕方のない少女だった。宿ではむしろ寂しがられている>>457なんて、怖くて考えられない程に。
それに、常連と看板娘に──戻すには少し、こちら側の彼のことを知りすぎてしまったような気もするけど。あの関係性も確かに心地よいもので、そうだったらいいな、とアリシアは思った。]