[やることが無くなった、というボヤキ>>415を聞けば、たしかに悩ましい話だと思って。
組織の人間としても、公爵の遺言にしても、立場上私の傍を離れられない。
私からすれば負担にはならないけれど、少女のお守りを託される心境はどんなものだろう、とぼんやりと思って。]
平和の中では生きられない、って難儀ね。
といっても、そういう人はフィジシャンさんだけでは無いだろうと思うのだけど。
玉座を狙いにくる勢力ももう殆ど無いし、
……いっそ小さな国でも拾いにいく?
[将来の話と言ったけど、もしかするとそう遠い話ではないのかもしれない。
彼のような人の気持ちは理解できるもので、自身の内に戦いたい気持ちは確かに眠っている。もっともこれは戦闘より前、闘争心が遠からず更に治まる事は未だ知らずにいるのだが。
ただ──ページボーイに何と言って相談しようか、と。困った笑顔で彼を見れば、彼はどんな顔を返してくれるだろう。
たくさんの話と、持て余す気持ちを少しだけ共有する彼に笑いかける。
生きていればいつか、嫌でも戦わなければならない時が再びやってくる。しかしどうかその日が訪れないように、と怯えるには少し頼もしすぎる世話役だった。*]