おう、大変迷惑したから慰謝料の請求がしたいんだけど、どこからすればいい?お嬢ちゃん?
[と笑顔で告げる少女声。ここでようやく男はうなじのスイッチに手を入れて、もとの少年声へと戻した。
向こうは敵意はないし、こちらも敵意はない。
さっきの銃撃?余計な口出しをしたやつが悪いから俺悪くないもんね。実際さっき撃ち抜いた以外にはそれ以降攻撃の気配なんてさせてないし。
…あっこら、可愛いウィンクにデレデレしてんじゃねえ殺すぞ。と狙撃手に注意は送る。ぎろり。
だからこそまだ対等に話ができたのだろう。
男は退屈そうにあくびをしながら少女の話を、話半分に聞く]
あっそ。俺も『余計な』こと言わなきゃ、
別に事を荒立てる気はねーよ。
今はあの雑魚幽霊狩りで忙しいんだ。
用事があるならさっさといけよ。
[と、しっし追い払い……
…彼女のふりかえりざまの言葉には]