─ シタディフェロの町 ─
[ シタディフェロの町は、王の手によって復興され
ダビー少将の統治を受けることとなった。
そこから産出される砥石は医療の手助けと
なっているのかもしれない
…それはオレが望んだことでもあったはずだが
故郷へ帰りたいという気持ちは何故か
一欠片も生まれなかった
( オレが生まれた町は、死んだ。
…アレは王のための町だから )
「故郷が無くなった」という感覚は
むしろ略奪の時より大きかったかもしれない。
復興するというただ一点において
これが最適という事も頭では理解している ]