[ 浮かんだ顔を、けれど私は頭を振ってかき消した。 ここですぐさま誰もいないというのも体が悪いうえ 王の心遣いを無下にするようで心苦しい。 だから、この遠征任務が終わった後にでも、 王が信頼に値する者を派遣してくださいと そう言おうと思っていた。 ] ッ本当ですか、王![ 躊躇うような私の遠慮はどう受け取られただろう。 いずれにせよ、私は王の決定に従ったはずで。 同時に、暗がりの中を歩む迷子のような顔が 希望を見つけたように明るく弾んだ。>>784 ]