[店内のソファで寝転がっていれば、取り留めもなく、泡沫のように蘇るものがある。例えば、幼い頃の出来事だったり、例えば、兄や幼馴染の死だったり、例えば――>>679] ……まさか、あの時の少年が グズリに入るとは思いもしなかった。[ぽつり、と呟いた言葉は自分しかいないガラクタ屋でいやに硬質に響いた。]