[ そして王の微笑みが、いつものものに戻り>>845 愛しているという言葉が返ってきたのを聞けば 私も、側近らしい、毅然とした微笑を被り直す。 ] 王よ。 私の全ては貴方のために。 ……そろそろ行かれますか? 護衛兵たちが、時間を気にしているようですよ。[ そろそろ視察も終いだろう、と思い至り 私はちらりと居心地悪げな彼らを見遣る。 ……別に治験の材料にするわけでもあるまいに 何故こうも彼らは緊張しいなのだろうな? 王の愛し子である限り、危害は及ばないのにな。 ]