[ どうして貴方の名前を呼んだのか?>>959 私が名を呼ぶこと自体は、初めてのことではない ──けれど敢えて呼ぼうとしたこともない。 ただ。 "私が信頼して語り合える者を"派遣しようとした 貴方の気遣いで、ふと、気が付いただけなんだ。 人の心とは簡単に壊れてしまうものなのだと。 ……かつての弟のように。 私は、王。貴方を愛しているけれど 同時に、心を壊してまで、私たちを愛せとは言わない なんとなく、……そう思っただけだ。 ]