私が考えて、作り出した毒だもの。その効果は私の想像を超えないわ。
だとすれば、毒を飲むなんてつらい役目、他にはさせられないもの。
大丈夫、起きないなんて事はないわ、まだまだやることはあるもの。
[困ったように笑えば、弟子はため息をつくだろう。
これを約1年続ければ。その1年のほとんどはベッドで寝ていたことから、弟子の中では、魔女のことをとある童話になぞらえて、眠れる森の美女、もとい、"いばら姫"なんてささやかれたりして。
そしてようやく完成にこぎ着けた麻酔毒は、当時全身麻酔として優れた効力を示し、毒を飲み麻酔が回るまでの苦しみもないことから、"メディレアの子守唄"と名付けられるのである**]