一ヵ月の後、私が自らの生存を明かすべき機が訪れる。
その機が漂着物の報道により知れた時、私はヘイヴンを発ち、関係機関に庇護を要請する。
以上の認識で間違いありませんでしたら、是非、要請したいことがあります。
「然るべき時」が来た時に、一座の座長ルキウスにアッサの劇場で待つよう、話を通していただけませんでしょうか。
(私はアッサの劇場へと庇護を求めます。これは私が閣下や貴軍を信用していないという意味ではなく、ただの、劇場と舞台に生きる一個の舞台人としての矜持からです)
閣下が我が一座を保護くださっていたことに、深く感謝いたします。
私から一座の者たちに連絡を取ることも憚られる状況でしたので、閣下からの報に安堵しております。
先日は願い叶わねば呪うなどと筆が走りましたが、閣下の私と一座へのご厚情は理解しております。
私の願いがあなたの悲願であるとのお言葉を、私は信じます。
故に何卒、お力添えの程宜しくお願い申し上げます。