レグルス・ヴィルヘルム閣下
ご無沙汰しておりますが、如何お過ごしでしょうか。
以前のウル銀河系・******銀河系間交流行事にて、“ 赤獅子 ”閣下および御父君に私共の舞台をご高覧いただいたこと、光栄に存じております。
さて、この度お手紙を差し上げたのは、閣下にお願い申し上げたいことがあるからです。
単刀直入に申しますと、「私の舞台復帰に尽力してほしい」ということです。
(アッサ歴XXXX現在、私は惑星FO7402-1938に滞在しており、星内での身辺の安全は保たれています)
戯曲『閉鎖史書』の件で私及び一座への捜査が行われた際、かの戯曲の入手元について供述したことは、閣下もご存じのことと思います。
戯曲差出人への捜査及び、その者と共謀した個人・組織の有無についての捜査も行われていることとは思います。ですが現在の私には、貴軍の捜査状況について知る術がありません。
私自身、戯曲差出人及びその手の者と思しき集団から襲撃を受けており、星外で自ら情報収集に動くことが困難な状態にあります。