>>2:-104フェイちゃん(>>-57)
[流麗な御髪、整った顔立ち。そんなあなたが近づいてくれば、男は頬を無意識に染めたかもしれません。
けれどその笑みは、冷たさと温かさをない交ぜにしたあなたのそれは、男へなま暖かい気持ちワルさを感じさせます。
ヒトのようなナニカが、ゆっくり侵食して、自分が自分ではなくなるような感覚に。]
俺ちゃんの望みを…
[ゆらりと浮かんできたのは綺麗な鳥。あの時撮り逃がしてしまった鳥が何故かあなたの姿と重なって。
ぴこんと光る電子音に、
男は、ほう、とため息をつきます。]
俺ちゃんの望みは…
[俯く男は小さな声で呟きます。
頬へと触れるあなたの手、そっと添えて、包んで。
反対の手でカメラを構えました。
まるで絵を描くためのように、とても自然に。]