[消化管をよく洗う。あとですぐに使うから。「骨を切らずに、節を切れ」頭を、あばらを、背骨を、肩甲骨と足を。初めてではない手つきで、丁寧に、バラしていく。そうして残った肉はブロックごとに分け。]ふぅ……。[肩付近、血のつかなかった部分で額の汗を拭った。隣室に続く扉を開けると、氷り草の冷気が漏れてきて気持ちいい。よく冷えた室内の保管棚に一つずつ適当に置いていく。先ほどの目玉も、こちらにお引っ越し。あとは保存が効くように、塩をよく揉み込んだ。]