[目を閉じたまま身体を熱くする姿が初々しいやら官能的やら、これまでの彼と打って変わって可愛らしい。嗜虐的な欲求が沸き起こりそう。
自分が変えられてしまうかもしれない恐怖と、どうなるのか知りたいという強い好奇心。それらのどっちが勝つかなんてユークレースの名前を持っている者には愚問でしかなかった。]
ん……!
[指先を舐められる。そうするとまた彼の唾液に身体が反応してしまって、これには何かある、という仮説が補強された。皮膚からの吸収にも反応してしまうなんて……]
……
[咥えられていた指をやや強引に引き抜くと、口づけて舌を入れた。
粘膜から吸収して更に飲んだらもっと強くなるかもしれないと思って。または、単純にキスをしたくなったから。どっちでもいいんだけど。貴方はどう思うかな。
舌同士をぬるぬると擦りあわせながら、手の動きをほんの少しだけ早めた。]