……ん、
[過る不安は、彼の指先に、声音に霧散していく。下へとくだっていった布越しに伝う温かさが その優しい触れ方が、今まで感じたことの無い下腹部の熱を灯していき。かわいい、って。まるで、幻滅されるかもしれない身体ごと、こんなにも愛されているのに不安を抱いてしまう私ごと、可愛いと包んでくれているような、そんな気がして。無意識に張っていた緊張が解けていけば、彼の触れる指先に鼻に抜ける音が漏れてしまった。
抜けた力と共に彼へと身を預けるような姿勢へと転じれば、お腹辺りへと服越しに熱が当たるのを感じる。これは、きっと—————。私の身体で、高揚してくれる彼が、嬉しくて。ひどく、愛おしくて。片腕を首裏から外し、下ろしては少しだけ。ほんの、掠めるように。その熱を布越しにつうと輪郭を辿って、みた。*]