星狩りの国-暁の街-

6 ― まだ、ちいさな手紙 ―


【秘】 みつかい ヌンキ > けんきゅう シトゥラ

[ここからの文章は、前回の手紙と同様、不慣れながらも落ち着いた字体で綴られている。]

私は宝物に没頭していたので、手紙の最初の挨拶がありませんでした。

シトゥラがバハラルダの海の匂いを思い浮かべたように。
また、封筒の入った箱を通してエウクィから花とムスクの香りを受け取りました。
甘い香りがそよ風に変わり、ベッドの横にあるカーテンで目が覚めたらいいのにと思います。

紙の中の草の質感、草とは異なる石の硬さ、透かし彫りの花の形。
惑星エウクィは「墓地」と呼ばれることもありますが、墓地なのか可愛い花が咲く墓なのかなぁ。
なんだか、そう思いました。奇妙ですね。
(シトゥラがこの封筒を箱に入れて送ってくれたのは、古紙が貴重だからかな。私の惑星でこれほど硬くてきれいなシートは見当たりません。

(-170) sakanoka 2023/04/27(Thu) 08:27:51

(0.07 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
当サイトは日本国内専用です。
海外からの操作・閲覧は保証しかねます。
管理人 by milk_sugar/Yuchica
副管理人 by マオ
星狩りの国告知用Twitterアカウントはこちら
副管理人連絡用Twitterアカウントはこちら