[それから、もう一筆。
これはユラ宛ではなく白い子犬宛ての短い手紙。封筒に収められてはおらず、1枚の便箋を丁寧に折りたたんだだけのシンプルなもの。
自分の知り合いとの縁も想像されたその“子犬”が、まさかユラと同じ世界の人間である>>47とまでは流石に考えていないまま……。]
小さくも健気な君へ
私に対して真っすぐに向きあってくれて、ありがとう。
ユラと私との縁を繋いでくれたことも。
どうかこれからも、あの子の良き友でいてくれ。
君さえ望むなら、私もまた、君と会えることを願っている。
ヘロン・メイファ