[幾つかのどうしてに、さぁ。なんて曖昧な答え。
自分でも分かっていないことが応えられるとでも、という棚上げ精神は一旦横に置くとしよう。
馬鹿と皮肉られて中からどう反撃したものか、と悩んだ訳ではない。決して。]
おじさんさぁ。
まだ見たことのない星とかにも行きたくて。
でもスーツ着用しなきゃ辿り着けない所もあるから、飽きるまで一緒に居てくれたら助かるんだけどな。って。
でももし、ラグーンくんに禍根があったら大変じゃない?
[困らせただろうかと言葉を変えて、崩れた円を見上げた。
人工知能だと認識している筈がどうにも、普通の人間と話している感覚が抜けてくれない。
真円を作れないそれに額をくっつけようと首を伸ばすが、さて如何程近付くだろうか。]