>>-185>>-187>>-189フェイちゃん
…我々だって?
[自分自身知らないことを、中身を、見透かされる恐怖と、誰かに狙われていたという事実。あなたから与えられた男は何処か強い既視感を覚えていました。じりじりと脳を焼く痛みを伴って。]
物々交換…?合理的…?
フェイちゃんにとってそれは、そんな…押し売りみたいなことしてする、仕事か何かなの…?
好きだとか…幸せとか…そう思ったからするんじゃないの?
[意味が分からない、分かりたくもないと、男は頭をふります。人間は感情の生き物で、男は今の今まであなたを同じ命だと思っていたから。
異様なほど落ち着き払ったその言の葉に、男はぎゅうっと指先が白くなるほどカメラを握り締めました。]
………っ!
[そうして、頭痛と胸にへばりつくような気持ちのワルさを感じている男の頬にあなたの手が添えられたのでしょう。]*