>>-187>>-189フェイちゃん(>>-215)
[それでもなお、男はあなたが"魔族である"と言うことはどういうことか、理解はしていなかったのでしょう。
反応不可能の速度で弾かれた男の頼みの綱。その小さな黒い箱は見当違いの場所を照らしただけ。カン、と呆気なく大樹の根元へと退場してしまいました。]
言った通りだよ、フェイちゃん。俺ちゃんは押し売りされてまで叶えて欲しい望みなんてない。
[からからの喉で、深呼吸を1つしてから男はあなたを見据えてそう、言ったでしょう。]
……知ってるよ、それは、1人で気持ち良くなるためにお金で買うんだ。
でも…これはそれとは違う。
フェイちゃんの目的が…子作りなら、もっと…
…絶対に。
[目眩ましが失敗してもなお、男は道を探り続けていたでしょう。充電までの時間稼ぎとあなたが緊張を解いたように見えるその一瞬を。]