>>-213[ 自分の姿を、眼を見開き見詰める彼を、燃えるように紅い瞳が見返す。動揺はしているだろうに、その場から動かず、すぐ近くで質問を返す彼が不思議だった。 ]…………どうして、なんて…説明する必要がある?[ そうだ。面倒な方法だという事は分かっていた。人間が騒いだところで、黙らせる力は持っている。"どうして?"問われた言葉が頭を巡る。煩い煩い煩い! ]────俺が人間と?[ 続く穏やかな問いに、僅かに身を捩り彼から離れようとする。 ]