馬鹿な事を言う、人間と暮らしたいなどと…
そんな願いを俺が持つ筈がないっ!!
[ 灯が消えるように感じた寂しさ>>-210から、眼を逸らす。
激昂するように叫んだ魔物は、指先に小さな火球を創り出した。彼の後方へ向け、それを投げ付ける。頬先を通り越し、先にある蝋燭が大きな火を付けた。直ぐに穏やかな灯りとなり、揺らめいていた。 ]
なぁ、ユスティシアン…。
俺が恐ろしいだろ?
[ 水溜まりに石を投げ入れられたように、波紋が広がり心がざわつく。相反する思考に混乱し、彼を見返す紅い瞳は、逃げ場を求める動物のような必死さを映し揺れていた。 ]