>>-277>>-278 ……ふ。 そうですね。ちょっと変わっているのかも。 貴方の秘密を盾にとって脅せば、此方だけが 貴方を一方的に利用できたかもしれないのに。[血を与えることはこれまで、痛かったり鎮痛剤が効かなくて恥ずかしい目に遭ったりと散々なことばかりだったけれど、薬師は変わらずに提供し続けることを選んだ。上位の存在であるドラゴンを脅迫するほど無謀ではない。なにより、そうしたくなかった。寂しさを埋めるものや逃げ場を求める瞳を見てしまった、それが故。]→