>>15
あら、どうしたの? 情けない声を上げて。
ネズミでも見たのかしら?
[どうやら何が起こったのか分からないらしい彼女の様子と、驚いて可愛らしい声を上げた様子に、ああ、やはりこの子は面白い、と陶酔した表情を浮かべながら、白々しい言葉を並べる。]
……クスクス……、姿勢がキツそうだったから、ちょっと手を添えてあげただけじゃない。
……あ、それとも……もっと真面目に手伝いなさいってことぉ…?
…まったく、使用人の癖に、我儘なのね、あなたって…。
[腰が動かせないせいで、上半身の自由もいまいち効かなさそうな姿は、まるで罠にかかった動物のようで、とても愛おしかった。
ジズの身体に両手を纏わりつかせると、小柄なリナでも頭が入るか入らないか程の狭いベッドの下の隙間にジズの上半身を押し込んで行く。
彼女が声を荒げれば荒げる程、小さな嘲笑に嬉しそうな色を響かせていき]
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