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なんで私が頭押し込まなきゃいけないの、よ!
[怒りを込めた抗議は無意味なようで、クスクス笑う声が返ってくるばかり。
狭くて暗い場所に否応なく突っ込まれるのことに恐怖を覚える一方で、真面目にベッド下まで掃除をしていた過去の自分に感謝する。]
いい加減に……、な、ッ!?
[それでも埃っぽいベッドの下、あまり息を吸い込みたくないという思いと裏腹、触られた拍子にヒュッと胸で空気を吸い込んだ。
けほけほと咽せると、目には涙が滲む。]
…………悪趣味。
[愉悦の滲む声に向かって、小さく返された悪態。
何が起きているのかはさっぱりだけれど、自分より幼く華奢だと思っていた少女に嵌められたのだ。そう察し、奥歯をギリリと噛み締めた。]