もう、ひとつめ、するもん。[踵が浮く。煙の中、反らした首筋に傾けた顔。自分だって今は言葉なんて出てこない。2回目のはじめて。私から。薄く開いた瞳に彼の色を映したまま。変わらぬ低い声を紡ぐその唇を、そっと塞いだ。**]