>>-437>>-438リスティリナ
[しらばっくれられた。
仮にさっきまでの無礼を怒っているとしても、謝罪で許すつもりはないらしい。
交渉決裂。言いがかりまでつけてきた。
これは、ただ悪い意味で気に入られてしまっただけなんだ。彼女はそう理解した。
くらりと目眩を感じる。いや違う、身体を持ち上げられたのだ。]
うわっ!
[悲鳴が上がる。何かに捕食されているかのよう。
抜け出そうと身体に力を入れるけれど、今度は足だけ動いて両腕に力が入らない。なんで?
するりと下着が脱げる感覚。冷たい夜の空気と掌の感覚が臀部を撫でる。]
い、い加減にして……!盗むわけないでしょ!早く降ろしなさいよ!
[無礼を許すつもりがないのなら、謂れのない罪を認める理由もない。
夜伽の相手をするつもりはないわとギャーギャー騒いだ。]