>>-375フェイちゃん(>>-458)
やく…わり…し、あわせ…。
おれちゃ…は…むだ…ない…
[ぼんやりとあなたを視界に入れて。人間はこくりと、頷きました。吸われた魔力をじわりじわりと取り戻しながら。あっという間に元の量へと戻ることが分かるでしょうか。
人間からあなたへ流れた魔力は、少なくない力をもたらします。そう、数度で足りえてしまう位にはです。
あなたが、先にその人間を見定めた感覚は間違ってはいないようでした。]
こうしょう……けつれつだか…ら、これ……は……フェ…イツウェ、の…
[もう、こうなってしまえば交渉も何もありえはしませんが。律儀にそう返却した金属の塊は投げられました。
そうして、ぴこん。と目覚めたそれが示すのは、たったの1件だけ。]
『遺言』
[無機質な電子音から無音。
しばらくして、雑音と共に何かが燃える小さな音と男性の声が聞こえ始めます。
それは何処か聞きなれたものでした。]