──ねえ、お義父さん。
私、フィアと約束したのよ。
たくさん、たくさん、色んな所に連れていくって。
フィアは、居なくなってしまったけど。
私が代わりにお義父さんに伝えてあげるのよ。
フィアの言葉を、フィアの心を。
お義父さんが愛した人は、
"ラヴィ"だけじゃなくて"フィア"もなのよ。
だから、これからいっぱい覚悟するのよ。
一人分じゃなくて、二人分の幸せを……パパにあげるんだから。
ちゃんと、パパも幸せになるのよ。
[向日葵の様にぱっと明るい笑顔と共に、父へ言葉を紡いだ。
ここから、新たに始まる、門出の言葉。*]