[それでも――。 ハリコは躊躇を振りほどいて、自ずから、ルミの血まみれの身体を抱きしめた。 本当に、ほんとうに、これから同じ道を歩むことが叶わずとも。 ――これから恐るべき事件>>311をニュース越しに知ることになろうとも。 “大事なお友達”>>-466のルミにも自分にも、嘘は吐きたくないのだから。]