(>>-489>>-490>>-491>>-492>>-493)>>-494>>-495フェイツウェ様
ええ、分かりますかフェイツウェ様?
今まさに、私めの幸せが舞い降りて"いらっしゃる"のですから、自然と顔も明るくなろうと言うものでしょう。
はははは。
[ぺらぺら喋る口は健在です。能面の前に御託を積んで並べて。見下ろされたその目を見つめ返したでしょう。うっすら翡翠が滲むその眼で、真っ直ぐに。]
お言葉ですが…神様のお使いさん?
人間風情だから調子にも乗るし、好き勝手我が儘言うんだよ。
叶えたい幸せがそこにあったらさ、誰かに…例えカミサマにだって邪魔されても…
それだけをただ願って、変えようするのが、『ニンゲン』ってやつだからさ。
[男はそう言いきった後、
"だから俺はもう人間『風情』になのかもね"と。
咳をするように、過去の誰かを称賛するように、小さくこぼしました。]