『私のように』『みんなを助ける医者に』 その文字を見て、心臓に穴を開けられたようだった。 彼が思っているような、綺麗なものじゃない。崇高さとはかけ離れた、エゴのかたまり。 一人で戦場に立つことがどのようなものか、わかっていないのだ。 ……それでも。 それでも、彼ならばやってしまうのだろう。たった一度きり、少しの間話をしただけのお人好しな男。 私は私のやるべきことをこなそう。 彼がトループに来た時に、また一緒にパフェを食べられるように。