『 友だちと遊ぶのは楽しかった。締め切りに追われない日々は穏やかだった。放課後に寄り道して食べるスイーツは美味しかった。花が綺麗だった。空が美しかった。風が心地よかった。その心に嘘はない。 描かない日々は苦しかったけど、描いてる時だって苦しかった。 幸阪結月は、今日も息をしている。』[『─玉響に“なけ”─』より 一部抜粋]