……なあ、少将殿 このまま集落の鎮圧が完了すれば、私はいったん 城へ戻ってもいいだろうか 王が心配でな、……どうにも。[ 衛生兵も私の見よう見まねで応急処置が出来るようになり そして現在、反乱軍に恐らく、残力は左程ない。 ……ように 軍医でしかない私には見えていた。 しかし敵の狙いは王であるはず。 もし緊急時に何かがあった場合、王が負傷でもすれば 残してきた医師たちではその能力に不安がある。 故に私は、そんな相談も合間合間で交わしていた。 ]