[手枷足枷を嵌められ食事抜きでの尋問に始まり、 火炙りに絞首、断頭。 一連の責め苦が続いた。 被虐や痛みに興奮を覚える嗜好はなかったから、 事前の麻酔薬、事後の治癒魔法こそ 使ったが、いずれの刑も甘んじて受け容れた。 結果、全身が焼け爛れようと、頭と胴体が 分かたれようと、魂が身体から離れることも、 魔力を失うこともなかった。] ふむ…… 実に興味深い。[身体から離れた頭が呟く。]