― 映画の終わり・打ち上げ会場 ―
えっと、お疲れ様でした。
鬼束役をやりました桂木と申します。
拙い演技になりましたが、皆さまのおかげで最後までやり切ることが出来て、嬉しいと同時に安堵しています。
今後は完成版の映画の公開を、地元民の目線から楽しみに待っていようと思います。
本当に、ありがとうございました。
[『玉響に“なけ”』映画版、全シーンの撮影が終わった後、暫く経った今日。
名前のある役で出演した俳優やエキストラ、そして関係スタッフ一同と街の関係者が集まった打ち上げ会が、主なロケ地になった街のホテルのパーティールームで開催されていた。
地元エキストラもそれぞれ短い挨拶をする番があり、映画に出ておきながら、有名な俳優を含む大勢の人の前で話すのには少し勇気がいった。]