[……けれどもう、考えるのも億劫で、
感じた違和感に則って、普段とは違う選択を]
無理なら、早めに言って下さい。
途中でやめられるか、わりと、怪しいので。
[返事を待たずに浅く引き抜いて、
もう一度同じくらいまで押し込む。
隙間を埋める潤滑油が掻き雑ぜられてぐちゅりと、
本来濡れもしない場所に似つかわしくない音を立てた。
最初に挿れた時と変わらないゆったりとした動きから
始まった律動は緩やかに速度を増して行き
指で届かず触れた事のないその先を
切っ先で押し広げるみたいに、
抽挿を繰り返すうちに、少しずつ深くまで]