[三度目は、彼女が好きな鳥が沢山いて、そして花が溢れる動物園を訪れた。色とりどりの季節の花。珍しい鳥たちに彼女は目を奪われたであろうか。温室の中を歩きながら、行平は彼女を見つめた。映画の撮影の時より、服装やメイクでかなり大人びて、可愛いもあるが時折美しい彼女。テレビで見る時も眩しいが、余りに眩しくて]……花たちも、鳥たちも美しいけれど。あなたには敵わないな。ーーまた、たらしちゃいましたかね。[くす、と笑いながら照れて。ふと思い出す。彼女の名前の花、真弓の花言葉を]