ーーあなたの魅力を心に刻む。
[ポツリと呟く。立ち止まり、彼女と向き合う。背の高い行平は彼女を見下ろしながら、柔らかな笑みを、視線を注ぐ]
姫野さん。私の心にはもう、深く深く刻まれてしまった。あなたが。
あなたの明るい声が、あなたの愛らしい姿が。
あなたの立ち振舞いが。あなたのーー全てが。
……あなたが、好きです。
私とお付き合いして頂けませんか?
あなたと、もっと色々な場所に行き、色々な景色を見て、色々な物を食べてーー時を過ごしたい。
[この胸の高鳴り、ときめきを。
聞かれるのではないかと。
行平は焦りながら、彼女の言葉を待った]*