[地下の工房にある炉の排気口>>80は風呂場のものに接続してある。
が、逆に言えばその排気口を閉じてしまった後
其処にあったありったけの燃料を投入し、
稼働し続けたまま放置すればどうなるか。
―――バックドラフト、という言葉を知っているだろうか。
室内など密閉された空間で火災が生じ不完全燃焼によって火の勢いが衰え、
可燃性の一酸化炭素ガスが溜まった状態の時
窓やドアを開くなどの行動をすると、熱された一酸化炭素に急速に酸素が取り込まれて結びつき、
二酸化炭素への化学反応が急激に進み爆発を引き起こす現象である。
フラッシュオーバーに関しては心配することはない。
引火性のガスなんて高価なモンはここにはないのだ。
地下工房が耐えきれなくなって爆発を起こし、店ごと木っ端微塵になるのが先か。
或いは――そこを捜索しに来た少将含む兵士が扉を開けて
店の内部とその周囲に散開しているであろう捜索隊巻き込む大爆発を起こすのが先か。
昼近く>>*39の到着だ。タイミング次第では前者の可能性は高いが。【4(20x1)】]