[ ああ、十分な労りの言葉を貰ったよ。 一番私の傍が安らぐとさえ言っていただいた。 大事な王、大切な王、愛しい貴方 傷付け方しか知らない私が護り続けられた唯一の人。 どうして君たちの為に手離さねばならない? 答えは簡単だ。 王が変化を望み、民への贖罪という生き地獄を選んだ。 そこに私の存在は足枷になると、側近の私が判じた。 王に住処を奪われた国外の者ならば受け入れよう ──だが、王から与えられた"生活"を享受しておいて いざこの反乱に加わった奴らの為に、どうして? ]