[行平の側はとても居心地がいい。
まるでティーチャーと亜美歌の距離感みたいだ。
落ち着いた中に感じる
お芝居への熱意を真摯な相談で感じた。
自分を自分として受け止めてくれるような、
それと同時自分も行平さんの在り方を丸ごと受け止めたくなった。
自分はどれぐらい相手に返せているのだろうか。
彼が感じる眩しさを知らず、姫野は心でひとりごちる。]
……行平さん、まさかのオニオオハシ
左腕に乗っちゃいました。
[突如左腕に乗っかったオニオオハシに動じず
見て見てと言わんばかりに行平へ腕と笑みを向ける。
声とは裏腹に微塵も困ってない笑みを。]